”「トロイア(Troia)」”ポーンのマークでお馴染みのSpiel des Jahres。有名ですよね。
その長い歴史の中で後にも先にもコレ一度、
「歴史ゲーム特別賞」とかいう謎の賞があったのをご存知でしょうか。
本作はそれを
まんまと受賞しちゃったボドゲです。
「・・・しちゃった」っていう表現が早くも後ろ向き。なぜなら地雷

「トロイ遺跡の発掘をする」という
夢とロマン溢れるテーマを堪能できると同時に、
「地味な作業、それが発掘」という
現実を思い知らされるボドゲ。ゲンナリ。
外箱こんな風。

嗚呼、恐ろしや。
この蓋を開けた先に、
遺跡とゲンナリが眠ります。っていうか開けなければ良かったと軽く後悔。
タブーを犯さずにはいられない、悲しき人間の性よ

栄枯盛衰を繰り返したトロイ遺跡っつうのは、
一つところにいくつもの時代の遺跡が埋まってましてね。
掘っても掘っても色んな遺跡が出てくるんですよ。これが。
で、本作ではそれをゲーム的に五時代にわけてまして。

こんな風に
16分割のパズルみたいな体。
これから発掘するタイルたちがしっかりとタイル枠にハマってます。
いわば完成系。このヴィジョンをしっかり焼きつけてゲームに臨まねばならんわけですよ

つか、これ見た時点で既に結構お腹一杯だったことは秘密

で。
これら遺跡タイルを年代ごとにムジャラとひっくり返してできたのがこちら。
トロイ山盛りです。地層になってます。地層。
タイルはさっきの完成系とは違って全部裏向き。
裏から見てもそれぞれのタイルはどの時代かわかるようになってまして。
描かれてる地形はそのままなので、アタリをつけて発掘することも可能。
発掘からの流れはというと。
地層からタイルを掘る→テント前に運搬→テント内で研究→いざ学会に発表→得点ゲット
ってな感じ。
手札として与えられた行動宣言カード(発掘絡みか発表かの2種)を使って同時にビットして、カードに書かれてる数字順に行動を解決していって・・・・っていう風。
で、この数字が書かれたカード群。一桁から二桁後半の数字くらいまでありまして。しかも全カード違う。だから誰が先に行動するか100%決まります。
が、これにどれだけの意味があるのか、本当に大勢に影響を与えるのかは謎
なにはともあれ、発掘しまくって弾を十分に確保しておけばいい、みたいな感じ。連結とか新発表とかボーナス付いたりしますが、それはそれ。タイル一枚あればその分だけ点数は入るので、
とにかく集めておこうという乱暴ぶり。
それを山盛りタイルの地形とか見ながら、
「
適合するのはこれか・・・・」「
今はこういうのが必要だ・・・・」とか。
悩む、っていうかピースを探す感覚。
地形の文様も
細かいというかややこしく、発掘者の行く手を阻みます。
まさに発掘。
強烈に地味です。
手元のタイルとテント前の確保分、そして山盛りタイルの未発掘分を見比べつつ探る、とにかく探る。比較と検証の連続。でもそれが最重要だったりするゲーム性に愕然。
ひたすら慎重に発掘すればもちろん報われるわけですが、
その境地に至るほどには私の人間がデキてなかったという罠

むー。
端的な言い方をすると、「
ジグソーパズルを並行して5枚作成、それを早い者勝ちでピースを奪い合いながら・・・・」みたいなゲームでした。
パズルね。うん、パズル。いいですよね、パズル。トロイなロマンもありますしね。
でも「パズル」を楽しむなら、
もっと違うゲームを取り出したい私です。地雷(中)

あ、駒とかね、テントを模したツイタテとかはね、
いいですよ、雰囲気あって。
ええ、
雰囲気だけはね・・・・。
実は欲しかったこのゲーム。
おかげで地雷踏まずにすみました。
つっても、買うゲームのほとんどが
シュリンクかぶったままの僕にとっては、
どっちでも変わりないね。ハハハ
いやいや、もしかするとhigh-lifeさんには激オモシロかもですよ

ま、それはともかく、シュリンクは開けるのが吉。
私も近頃それを痛感しております。
ハハハ(乾いた笑いのマネ)
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