毎度。インフル怖いっすね。biscoですね。
ということで復帰1本目の所感はこいつにしてみよほ。
先の見えない不安感がなんというかこう、
現代社会を象徴しているかの如くで云々。
1分で説明できる簡単ルールなのに多彩な変化がステキです。
ちょろっと遊ぶ系なのでアブなのに遊びやすくて良い感じ。
「イソラ(Isola)」古くても色褪せないのは良作の証拠。
以下。
んで。
よくよく考えたら英語タイトルが「アイソレーション/Isolation」だから
邦題はアイソラにするべきだったのかも。
でもイソラで言い慣れちゃってるからまあこれで。
初版は一応30年前。版元・タイトル・コンポーネントを変えながら
綿々とリメイクされ続けられてたゲームです。
isola=isolate(孤立)の名がゲーム内容直球だったり。
まんま、相手を完全に孤立させることを目的としたゲームです。
箱絵はさておきさっさとセットアップ。
コンポーネントのバージョンが大きく分けて二通りあるんですが、
見た目&説明がわかりやすいこっちで。

わりと大きいボード。
二人用アブストラクトなんでコマがスタート位置にて対峙してます。
手番には自分のコマを縦・横・斜めのいずれかに一歩動かして、
んでどこでもいいから好きなマス目の床部分を一箇所叩き落とす。
相手がどこにも動けなくなったら負け。ちょー簡単。
床部分は薄いプラ?ポリ?素材になってて、カドで枠に固定されてます。
コマを載せるくらいでは落ちないけど、
指で押すと簡単に四隅がしなりながらポテッと下に落ちちゃう感じ。
プチプチと押してるだけでもわりと楽しいです。

序盤。たぶん開始30秒くらい。
双方前進するも真ん中にできたクレバスによって分断されたところ。
まあ、進み方・落とし方次第で展開は千差万別ですけども。
ボードは上げ底なので、落ちた床が下に見えてます。
基本姿勢としては、序盤は双方とも行く先は広々なので、
相手の出方を見ながらとりあえずそれっぽく床を落とす感じ。
何個か落としながら進みあうと、徐々に移動先の可能性が絞られてくるので
なんていうか、今回の「この一戦」の方向性が見え出してくる。
んでそこからが勝負、みたいな。
完全に島をわけて生き延びあったり、同じ島で一歩先の足場を奪い合ったり。
要するに序盤でなんとなく落としたその床が、
今後の展開に変化を与える分岐点といったところ。
厳密に言えば序盤のなんとない一手も
長い目で見れば生死をわけてるのかもしれないけども、
そんな先のことまで僕にわかるはずもない(笑。
すぐ勝負ついて「負けた!もう一回!」と何度か連戦するタイプの本作なので、
まあ、なんとなく遊べばいいんじゃないかなと。

赤がうっかりして島が孤立したところ。
このゲームではいかに広い土地に移れるかが肝なのでこれは苦しい感じ。
とはいえ青の土地も細いのでやりようによってはなんとか。
そういえば、本作では斜め移動できることが特に重要です。
カドさえ繋がっていれば移動可能だから、実質縦横二歩移動と同義。
なのに床は四辺で接する構造なので、
直近目の前の床を落としただけでは相手を止められない。
これがあるおかげで瀕死の状態からも奇跡的に生き延びられたりします。
でもこの赤はもうダメっぽいけど。見るからに。
斜め移動が超重要といえばクニツィアのモールヒルとかもね→
過去リンク構造は違うけど根本は似てます。この二つ。

粘ったけどもやはり30秒後くらいには赤は完全孤立。
そりゃそうだ。
床が累々と落ちてますね。なんか昔のファミコンとかのゲームみたいです。
右側の土地はほとんど触れず。
詰めて詰めて可能性を絞っていくゲームなのでそういうことも多々。
負けてから「やっぱりあっちに逃げとけば」とか思うことも多々。
床の残り数の多さは、すなわち負けた自分のヌルさだと思って自戒して次回へ。
最終盤面を見て、悔しさが募るのが本作の特徴です。
あ、でも床が多く残ってると次戦のセットアップが早いという利点はありますが。

盤面中央にて立ち尽くす赤。とはいえ、青も瀕死ですが。
ちなみに本作はよほどのヘボい手を打たない限りは
最後まで勝負がもつれ込むようにできてます。
別々のボードではなく、一つの盤面を双方が削りあう構造なので
よく考えれば当たり前なんですが、おかげで最終局面までダレません。
ショッパイ二人用アブストラクトは時として
中盤とかで酷い大差がついてゲンナリさせられることがありますが、
本作ではほとんどそれがない。いつもギリギリだから、負けるといつもすごく悔しい。
さらに、残り床が少なくなるほど一歩の重要さが増していくので、
最終盤の三四手になっても一手間違えれば即逆転されます。
油断許されじ。

特にこういう感じで、両者が同じ島に居るような展開。
一歩の移動、一つの床落としが異常にシビアですごく悩ましいです。
もうね、上の広大な土地が羨ましくて仕方ない。
なぜこんな狭いところに二人も居るのかと神を呪う感じ。
人によってはここから読み切って最善の一歩を踏めるのかもしれませんが、
僕はまあヘッポコなので、感覚で動かしますけども。
で、後で後悔しますけども。
ちなみに相手を飛び越したり、相手が居るマスには入れないので、
こういう展開になると絞りあいが熾烈になります。すごいです。
相手が邪魔すぎてイライラします(笑。
とまあ、こんな感じの簡単アブストラクト。オモシロ。
シチュエーションがなんとなく熱いのもステキ。生き延びろ!的な。
1ゲームがすぐ終わるので遊びやすいし。
あ、そういや箱絵はこんな感じ。

よくあるラベンスの横長箱サイズ。わりと大きめ。
写真はまさに青が死亡したところですね。
無情です。
ちなみにコンポーネントのバージョンが二通りあるといいましたが
もう一方はこんな風。

これもまたラベンスですが、コスモスの二人用と同じくらいのサイズ。
携帯用で持ち運びやすいってやつです。
ボードにヘコミがあってそこに木製のタイルを置くタイプ。
下に押して落とす代わりにタイルを取除いて移動不可を表します。
タイルが取り出しにくそうですが、実はちょこっと工夫がされていて、

ヘコミの深さ、タイルの厚み、指とタイルの摩擦という条件が重なることによって、
タイルの辺を押したら反対側を持ち上げるような感じで取れるようになってます。
小さくても遊びやすさは損なわない、ラベンスの配慮。
他社からはどちらか一方のタイプのみが製品化されているので、
二つとも作ってるのはラベンスだけですね。
とまあ、そんな感じ。
あまり知られたゲームではありませんが、
気軽なアブストラクトとしてはかなり遊べる類なのではないかと。
僕も好きなのでわりと棚の手前の方に置いてます。
どうでもいいですが、我が家では手前にあるほどプレイ頻度が高いです。
懐かしの超整理法ってやつです。
って久しぶりに書いたらやけに長文になってしまったけどもどうなのか。
では。