毎度。全力で時代に背を向け逆走中のbiscoです。こーんち。
今日の更新はHABAゲー。
昨日がアレだったので、今日は見栄えする感じのやつで。
日本未導入なのかな、どうなのかなこれ。
調べてないんでちょっとよくわかりません。
1999年なんで少し古め。
「ボルケーノ(Vulcano)」ギミック至上主義ということでひとつ。
以下。
ということで。
ワンアイデアを形にする、
そんなステキ企業、HABA。
ギミック至上主義であるところの僕は
もちろんHABA大好きっ子なわけですが。
本作もまた、ワンアイデアが形になっているとともに、
ちょーかわいいイラストワークが目をひく感じ。
んでは、早速箱絵。

宇宙のどこかにある、恐竜たちが住む星でのお話。
ゴゴゴとか地鳴りがするから見に行ってみたら火山が今にも噴火しそう。
火山が噴火すると恐竜たちが大好きなファイヤーマーブルが飛び出してくる。
誰もがそれを欲しいんだけど、基本的に温厚な彼らは争いを好まない。
だからまあ、平和的な解決方法をってんで、考え出されたのが・・・・みたいな。
火山の様子を伺いながら、各自自分の持ち場を決定。
そこにまんまとマーブルが飛んできたら自分の物にできる。
自分の住処であるところのクレーターにたくさん持って帰るべく画策。
ということを踏まえてコンポーネントを。
これ大箱なんですが、箱全体を使う仕掛け。

星の中心に鎮座するのが件の火山。
火山口からはマーブルが今にも吹き出そう。
火山上空のオレンジ色のやつは、「火山からモクモクでてる煙」のイメージ。
この部分はネジ式になってます。こいつをくるりと廻すと、
火山内部にある「底」がせり上がってきてマーブルが溢れ出す仕掛け。
ネジ式といえば最近再販された「傾いてる、傾いてるよ、オイ!」
(過去リンク)なんかを思い出しますね。
恐竜は区画につき一匹ずつ待ち伏せ。
自分の区画にマーブルが落ちたら獲得。落ちなかったらゲンナリ。
ちょっとアートワークが見やすいような別の画像を。

一応ゲームは手番制。最初に時計回りに恐竜の配置があって、
そのラウンドのスターターから順に自分の持ち場を決定。
全員が置いたら手番。回ってくるたびにツマミをそおっと一回転させる。
誰かがツマミを「一回転させ終わった後」で
マーブルが1個でもどこかのエリアに落ちてたら
「噴火した!」ってことでラウンドは終了。
マーブル拾えた人は大喜びして、拾えなかった人は拾えた人を祝福する次第。
とても温厚な恐竜たちです。さすが争いを好まないだけある。
んで、スターターがずれてまた配置して・・・・みたいな。
これだけじゃあ、さすがになんとも寂しいので特殊カードがこんなの。

全3種類で計5枚。自分の前に全オープンしてます。使い終わったら伏せていく。
恐竜を配置するときに使用を宣言する感じ。一回使い切り。
まず、手番の回転を2回転に増やして、マーブルの落下量の増加を狙うカード。
タイミング次第では大量得点も。でも相手に塩を送っちゃうことも。
次に、どの区画(含む他人)に落ちようが、
必ず自分の色マーブルを優先して「1個だけ」確保するカード。
どうみても自分の持ち場がイケてないときに使う感じ。
んで、誰も居ない区画に落ちたマーブルをまるまるいただいてしまうカードとか。
このカードはもちろんスターターから優先なので、
このゲームは如何にスターター特典を有効活用できるかって感じ。
でもどのカードも使い切りなので、失敗するとすげーションボリなのは言うまでもなく。
右下にあるのが自分のクレーター。
よく見えませんが、自分の色の恐竜がそれぞれサイドに描かれてます。
マーブルは他人色が1点で、自分色が2点という定番HABA形式。
ちなみに最終で同点だったら「どれだけクレーターがこんもりしてるか」という
アバウトながらいい感じの判定方法。他人色を取っておくのも無駄にならない。
ちなみに火山内部はこんな感じ。

「底」は内部で回転できない四角形なので、
ツマミを廻せばせり上がってくると。
ゲームはなんともまあ、低年齢向けだけあって、他愛ないといえば他愛ない。
でも、どこに落ちてくるかなーとか火口を眺めつつ、自分の持ち場を決めるのは、
マーブルを待つ恐竜の物語に自分が重なる感じがして楽しい。
火山底のせり上がり方は一様のはずなのに、中身のマーブルの兼ね合いなのか、
思ったように転がり出てくれないのも、展開が読み切れなくていい。
また、火山底部のオレンジの台とかエリアの仕切りでマーブルが跳ねたりして、
思わぬところに飛び込んでくるアナログなハプニングもいい感じ。
それでいて、配置もカード使用もスターターから優先という
子供にゲーム的厳しさを思い知らさせるルールもなかなか。
一見して不利な状況に陥っても、
「1個だけ」カード使ったりとか、ハプニングを強く願ってみたりとか、
子供に「望みを捨てず勝負を投げ出さない」というメンタルの教育も可能(笑。
そういうの重要。HABA的な未来への布石。

こんな風にじゃれあう恐竜などもお見せしつつ。
総じて、すごく柔らかな感触のゲームでした。とてもHABAらしい。
目を三角にせず、ワーノワーノ言いながら楽しみたい、そんな雰囲気。
ネジの一廻しはとても緊張するし、
火山の動向を全員で息を呑んで見守るっていう一体感もステキ。
ある意味、本作が「子供ゲーで良かった」というところ。
要素増やしていけば、結構キッツキツに変貌しそうな気もするんで。
ま、そんな感じ。
では。
こりゃあまったく知りませんでしたね。
よく出来てます。
うん、良く出来てると思います。ゲームの手厳しさを子供に教えるという意味でもわりかし貴重なポジションなのではと(笑。
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